野尻川上神社の境内にあるご神木のイチョウで、神社を挟んで雌雄一対あるところから、地域では「縁結びの公孫樹」として親しまれているほか、「このイチョウの木に触れるとお乳の出が良くなる」という乳授けの伝承があることが、高森町ポータルサイトと高森観光推進機構サイトにある。
記載された資料はなく、地元の故事に詳しい方からの情報とのことである。
単幹のイチョウで、拝殿に向かって右にある大きい雌木の方は、樹高20m、目通り幹周6.5m、樹齢660年以上と言われ、「ふるさと熊本の樹木」指定。雄木はやや小ぶり。
野尻川上神社は、阿蘇山(1592m)と祖母山(1756m)の間を北上して流れる大谷川沿いの田園地帯にあり、奥阿蘇という呼び名に相応しい外輪山麓の奥まったところにある。古くからの神社で、拝殿、本殿の造りも立派。神功皇后の妹にあたる淀姫大神ほか9柱が祀られているという。
高森観光推進機構サイトhttps://asotakamori-kanko.com/sightseeing/野尻川上神社/
高森町ポータルサイトTAKAraMORI http://takaramori.com/jp/spot/kanko_detail.cgi?up_spofo1=1010
写真:奥 起久子撮影(2023/5/3)