標高1060mの二上山は高千穂町と五ヶ瀬の町境にあって、「天孫降臨」で瓊々杵尊(ににぎのみこと)が降り立ったと伝わる場所の一つ。9合目付近に岩から滴った水が溜まった場所があって、乳ヶ巌水と言われる。この水を飲むと安産となり乳がよく出ると言う話が現地案内板に記載されている。
9合目付近は三ヶ所神社の奥宮がある場所で、その奥の方から少し下ったところに二上山乳ヶ巌水神社という小さい祠がある。ご祭神は水の神・安産・子育ての神と言われている天之御中主神(あめのみなかぬしおおかみ)で、水が溜まっている場所は祠の直下である。
二上山は大分には珍しい山岳信仰の山。奥宮は崖の途中の険しい場所にあるため、山を挟んで南と北に降りていった場所、すなわち高千穂町と五ヶ瀬町に里宮が建てられて、それぞれ二上神社と三ヶ所神社里宮となっている。平安時代創建という古い歴史を持ち本殿の見事な彫刻は県有形文化財となっている。
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写真:内岡 恵撮影(2008/5/12)