神功皇后が皇子の応神天皇を育てる際、飴を乳の代わりにしたという話がある。神功皇后は戦に明け暮れて母乳を与えることができず、乳の代わりに液状のお乳飴をひょうたんの容器に入れて与えた。このお乳飴が現在の宇佐飴の祖と言われていると宇佐市公式サイトにある。
麦芽や玄米、もち米などを原料として、宇佐飴という名前で宇佐神宮の門前商店街で販売しており、宇佐神宮の公式サイトにも記載。現在は赤ちゃんに乳の代わりにあげるのではなく、お母さんがお乳が出るようにと食べる飴となっている。
神宮の境内にも、神功皇后の授乳に関する伝承の場所が1ヶ所ある。本殿前の一之御殿と三之御殿はそれぞれ応神天皇、神功皇后がご祭神だが、その前の広場に「願掛け瓢箪絵馬」置き場がある。「瓢箪はあらゆる願いごとを叶えて幸福をもたらすと言われ・・・神功皇后は瓢箪に入れた自身の母乳をわが子応神天皇に与えたと言われています」と書かれていて、沢山の瓢箪が奉納されている。ここでは神功皇后は搾乳を飲ませたという話になっている。
宇佐神宮は全国に4万社あまりある八幡様の総本宮で、八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后がご祭神。神亀2年(725)に創建された非常に古い格式の高い神社で、敷地も広大である。
宇佐神宮公式サイト http://www.usajinguu.com/omotesando/
宇佐市公式サイトhttps://www.city.usa.oita.jp/sougo/soshiki/14/toshikeikaku/keikan/matidukuri/usachiku/syuyumap/hito/12780.html
カンロ株式会社ウエブマガジン https://www.kanro.co.jp/sweeten/detail/id=835
写真:奥 起久子撮影(2023/8/20)