神門(かむと)神社境内の端、県道268号線の脇に大きなイチョウが立っている。樹高40m*、幹周5.8m*、推定樹齢約300年とのこと。「気根を削り取ってお粥に混ぜて食べると母乳が出るようになるとの伝説が今に残る」という記事が日高町広報にある。
2021年に豊岡市立歴史博物館から宮司さんに聞き取り調査をしていただき、書かれた資料はなく伝承のみとのこと。1991年環境庁巨樹リストには、信仰ありと記載されている。
神門神社は大国主命などを祀る。創立年代は不詳、延喜式内社に比定されている古社で、天和4年(1684年)には本殿を再建した記録がある。以前は山王大権現と呼んでいたが、明治3年(1870年)には神門神社と改称した。
*1991年環境庁データベースによる
日高町広報2002年8月7日版
写真:奥 起久子撮影(2022/10/16)
情報提供:豊岡市立歴史博物館