

天乳寺(てんにゅうじ)の如意輪観音には乳がよく出るというご利益があり、「乳の観音様」と呼ばれて信仰を集めたことが、猪名川観光のサイトと猪名川木喰会通信で紹介されている。
この如意輪観音は伝教大師作と言われる高さ12cmの金色の小さな観音さまで、以前は別棟の観音堂のご本尊であったが、平成元年(1989)の建て替え時に新しい本堂の脇壇に移されたという。
天乳寺は山号を眞如山という浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来。寛永3年(1626)に相誉(そうよ)上人によって開山された。お寺の確認できる記録では、元禄9 年(1696)に転入寺であったものが萬延2年 (1861)に天乳寺に変わっており、乳の祈願が理由ではないかというご住職からの情報を得ている。
「自刻像」「勢至菩薩」「聖観音菩薩」の3体の木喰仏があることでも知られる。
猪名川木喰会通信Vol.180(2014年12月発行)
サイト「猪名川町観光なんでもガイド」https://inagawa-kankou.jimdofree.com/歴史探訪/木喰仏/天乳寺の木喰仏/
写真:内岡 恵撮影(2023/4/6)、畑野 清氏提供
情報提供;畑野 清氏(猪名川町観光なんでもガイド管理人)