

安志集落から少し東へ行った三森(みつもり)集落にある神社で、県道23号線からの入り口に縁結び・子宝・安産という看板が立っている。お祀りされているのは安志の里を守るという地元の姫神・安志姫(あんじひめ)。「乳の宮」と呼ばれて、祈願すると母乳がよく出るようになるという情報が兵庫県立歴史博物館サイトとサイト「神奈備」にある。
境内には「乳の木」と呼ばれるアラカシのご神木があり、この木の主幹には乳房のようなコブがあった。現在主幹の上部は枯れてしまい、一部から出ている小さい枝にのみ葉をつけている。
成務天皇の時代(4世紀)に大和国から穴師坐兵主神(あなしにいますひょうずのかみ)を勧請し、安志姫神を祀った。『播磨国風土記』に、安志姫が伊和大神(いわのおおかみ)の求婚をすげなく断ったところ、振られた大神が腹いせに林田川の源流を石でせき止めて安志の里へ流れないようにしたという逸話がある。
サイト「神奈備」 http://kamnavi.jp/ym/hiboko/anjihime.htm
兵庫県立歴史博物館サイト https://rekihaku.pref.hyogo.lg.jp/digital_museum/legend/story23/journey19/
写真:内岡 恵撮影(2023/4/6)古賀浩子氏提供(2023/5/1兵庫県西宮市在住)
情報提供:安志加茂神社