太田川の近く、畑と住宅が混在している地域に乳地蔵が祀られている地蔵堂が建つ一角がある。この地蔵堂にお鉢米を供えたあと、お下がりを炊いて食べると多量の乳を授かったと伝えられる。
第二次世界対戦前には、太田川対岸の八木地区から多くの移民がアメリカへ渡っていたので、乳の祈願のためそのお米を乾燥させてアメリカまで送ったという。
地蔵堂の中には小さな木造の仏像様のお像1体と石地蔵2体が祀られているが、詳細は不明。
また境内には寛永14〜5年(1637〜38)に建てられたという大権現石という石柱もある。この村から島原の乱の鎮圧に動員された甚五郎という農民が、戦地で精神に異常を来たして帰郷したので、その回復を祈念して建てられたものと伝わっている。
乳地蔵、大権現石とも以前太田川の中州にあったが、河川改修でここに移転した。
ブログ「広島ぶらり散歩」http://yutaka901.fc2web.com/page5dwx21.html
ブログ「大根役者」https://ameblo.jp/mako1110/entry-12669273275.html
写真:奥 起久子撮影(2024/4/22)