周防大島は橋で本州と繋がっているが瀬戸内海の島、帯石観音はこの島の嵩山の中腹に位置している。帯石観音と呼ばれる観音堂の脇に帯石という大きな岩があり、その岩の下に乳地蔵尊と書かれた赤い色の小さい石地蔵の祠が置かれている。
祠やその前にある絵馬置き場には小さいサイズの乳型絵馬が奉納されている。一方観音堂内には手造りの普通サイズの立体乳型絵馬や千羽鶴がたくさん奉納されている。
帯石というのは腹帯を巻いたような横筋があるからで、そのため安産の観音としてよく知られている。帯石観音公式サイトには安産のご利益情報のみが記載されている。
ここは山号を帯石山と言う普門寺の境内である。弘法大師によって弘仁2年(811)に開基されたという古い歴史を持ち、周防国三十三観音霊場の第4番札所である。公式サイトでは、弘法大師が、千手観音、脇士として不動明王、毘沙門天の三尊を自手彫刻して観音堂に安置、さらに奇石「帯石」に「南無阿弥陀仏」の六字の名号を投筆、その下に子安の地蔵尊を自刻安置された、とある。
帯石観音公式サイトhttps://tadpoul3.wixsite.com/obiishi-kannon/obiishi
ブログ「四国八十八ヶ所 遍路の旅」https://www.junpai-center.net/blog/2012/04/vol2-3.html
YAMAP「周防大島へ」 https://yamap.com/activities/9378893/article
写真:奥 起久子撮影(2024/4/22)