松山市とはいうが市街地から遠く離れた山あいの五明(ごみょう)地区の道路沿いの渓流に、姆(うば)ヶ水と呼ばれる湧き水が流れ込んでいる。
この地区に住んでいた人々が子育てに愛飲させたために「乳水」「姆(うば)が水」と呼ぶようになったことが、現地案内板に記載されている。
むかし風早(かぜはや)を中心に伊予を治めた河野家の歴代城主は、道後の湯築城(ゆづきじょう)から高縄山城(たかなわさんじょう)へ登るときに、決まってこの水を愛飲したといわれていて、なかでも元寇(弘安の役)の際に「河野の後築地」として勇猛を馳せた河野通有(みちあり)はとりわけこの水を好んだという。雨の少ない年でも決して涸れることがなく、愛媛の名水の一つとして地区内外から多くの人がここまで水を汲みにやってくるとのこと。
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写真:奥 起久子撮影(2023/10/24)