梶ヶ森の中腹にある八畝(ようね)集落にあるイチョウ。道路を登って八畝の棚田の上に出ると、道に沿って八畝観音堂とイチョウが並んでいる。樹高20m*、幹の直径100cm*(幹周記載なし)、樹齢500年*とあり、チチが極めて多数垂れ下がっているが、ギンナンの実る雌木。
古くから「乳授かりの木」「乳の木」「乳もらい木」と親しまれ、以前は樹の下に小さな五色の旗に囲まれた祠が安置されていたという。参拝すると母乳が多量に出て大変ご利益があったので、近郷近在より祈願のため多数の参拝者があったと、大豊町観光ガイドのサイトと現地案内板に記載がある。昭和50年(1975)には大きなチチを切り取られるという被害に遭ったが、回復して見事な景観を映じて崇敬を集めているとあり、現地の方々がきれいに管理している。
八畝観音堂には聖観音と書かれた額がかかっているので、小さな逗子の中には聖観音が祀られているようだ。
*現地案内板(大豊町緑化推進委員会と記載)による
大豊町観光ガイド https://www.otoyo-kankou.com/spot/younechichiicho/
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写真:奥 起久子撮影(2023/9/10)