女性と助産師のパートナーシップ
―実践のためのモデル
(原書名)The Midwifery Partnership: A Model for Practice(日本語版)

商品番号 S-0043
¥ 1,650 税込
国際助産師連盟(ICM)は,助産師について「女性とパートナーシップを持って活動する」と定義し,日本でも,この「助産師と女性のパートナーシップ」は助産教育や助産師の間で頻繁に引用されています。
しかし,日本ではこのパートナーシップについての書籍や研究がなく,その哲学や実践についての具体的な議論はこれまでほとんど行われていませんでした。
「女性と助産師のパートナーシップ」は長年に渡り世界の助産師を牽引してきたニュージーランドのカレン・ギリランド氏とサリー・ペアマン氏が1990年代に提唱したもので,その著書は英語のみならず多言語に訳され,世界中の助産師の活動指針となっています。
この助産におけるパートナーシップについての基礎知識を日本語でも共有することができれば,その本質や具体的な実践を学ぶことができ,日本独自の女性と助産師の関係についても改めて見直す機会となるでしょう。
また,本書を通して,世界で最も注目される出産ケア制度を持つニュージーランドの助産についても学ぶことが可能となります。

〈コンテンツ〉
第1章:パートナーシップの開拓
パートナーシップモデルを提言するに至ったニュージーランドの助産の背景,助産とフェミニズム,助産と看護などのテーマについて

第2章:パートナーシップとしての助産モデル
パートナーシップに基づいた助産実践のための哲学的基礎,理論的概念,その実践モデルについて

第3章:助産パートナーシップモデルの15年
助産におけるパートナーシップモデルの発展や新たなテーマ(対等な関係,相互作用,意思決定など)について(2010年の再版時に追加)

著者紹介
Karen Guilliland(カレン・ギリランド)MA,RGON,RM,ADN,MNZM

助産師として50年以上の経験をもつカレンは,ニュージーランド助産師会(NZCOM)で28年間最高経営責任者を務め,現在は同会で賃金平等とプライマリーヘルス専門の顧問を務める。国際助産師連盟(ICM)規制常任委員会の共同議長,科学および職能プログラミング委員会(SPPC)の長期メンバー。
長年ICMアジア太平洋地域代表を務め,国内外で数多くの研究論文,書籍を刊行。国際会議では,助産と女性の権利に関する基調講演者として数多くの発表を行う。
2000年ニュージーランド・メリット勲章(MNZM)授与。 2020年Zontaより「影響力のある女性」として選出。

Dr. Sally Pairman(サリー・ペアマン)RN,RM,PhD,MNZM

現在,国際助産師連盟(ICM)の最高責任者のサリーは,ニュージーランド助産師会(NZCOM)の会長,オタゴポリテクニックの助産学長,教授,教育ディレクター,ニュージーランド助産評議会(MCANZ)の初代議長などを歴任し,助産のすべての側面(実践,教育,規制,プロフェッショナリズム,政治)にまたがる35年のキャリアを持つ。
また,助産学の博士号を含むさまざまな学術的資格を持ち,ニュージーランド・オーストラリアの助産学教科書(現在は第4版)の共同編集を含む多数の論文や書籍を執筆。
2008年ニュージーランド・メリット勲章(MNZM)授与。

原  著:The Midwifery Partnership: A Model for Practice
(初版1995年,再版2010年,A5判80ページ)

翻  訳:ドーリング景子
(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻周産期疫学分野・助教)

■定価:本体1500円+税 
■発行日:2022 (令和4)年2月 
■体裁:A5判(表紙 カラー 本文1C)84ページ
■発行:株式会社 日本助産師会出版
■ISBN:978-4-905023-35-7

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